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No. 15667 シルバープレート ケース with ポートカリス
縦の長さ 5.6cm、横の長さ 9.4cm、最大厚み 5mm、重さ 50g、英国製、六千五百円

ほぼ未使用と思われ、コンディションのよい美品です。 ブラックの布製専用収納袋が付属しています。

表側にエングレービングされているデザインは「王冠をいただいたポートカリス」と呼ばれ、元々は15世紀後半にチューダー朝をひらいたヘンリー七世のシンボルでした。 「ポートカリス」というのは、英国における中世時代キャッスルの城門のことで、日本語で言うと「つるし門」あるいは「落とし格子」とも呼ばれます。 

彫刻の様子をご覧いただくと、まず上部に見えるのは王冠で、所々に十字のクロスも見えています。 王冠の下方には鉄を格子に組んだ城門の本体部分があります。 両サイドに見えているのは鎖で、てこの原理を利用して、この鎖で重たい格子門を吊り上げて開閉したものです。

写真の彫刻部分は格子門の外見でありますが、重たい鉄格子を開閉する仕組みとして、てこの原理を利用した多くの滑車や鎖や錘を使った大仕掛けな構造すべてを合わせてポートカリスです。 天井や壁の内部も含めると巨大な建築構造物でありました。

お城の守りという観点からは、ポートカリスは最後のディフェンスラインであり、大変に重要な役割を担っております。 こうしたポジティブイメージが好まれて、イギリスの各所でポートカリスがシンボルとして使われるようになって今日に到っております。 

大きなところでは、ポートカリスは英国議会のシンボルであり、また島国イギリスを水際で守るという意味合いから、イギリス税関もポートカリスをシンボルにしています。 歴史を遡れば、ヘンリー七世のボーフォート家が使っていました。 近年になってから英連邦諸国にも広まっていって、今ではオーストラリア議会もポートカリスをシンボルにしています。

シルバープレート ケース with ポートカリス





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