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No. 15572 エドワーディアン スターリングシルバー ピクルフォーク
長さ 17.9cm、重さ 26g、柄の最大幅 1.4cm、柄の最大厚み 2.5mm、1903年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作、一万六千円

写真のアンティークは日露戦争が始まった年に作られています。 今から百年以上も前の作でありながら、少しのお手入れで、作られた当時とほぼ同様に、今も変わらず銀の輝きを保っていることは、凄いことだと思います。 

今も変わらずにあること。 ひとつ日露戦争との関連で思いましたのは、二十一世紀の現代における政府・日銀による為替介入です。 司馬遼太郎の『坂の上の雲』で、203高地への攻撃に際して、日本軍はいつも決まった曜日の決まった時間に、決死の突撃を繰り返したことが書かれていました。 要塞を守備するロシア兵はいつも見張りをしている必要はなかったようで、そろそろ日本軍の突撃があるぞという頃合に、機関銃の前に座って待っていればよかったそうです。 日本軍の律儀さがいたずらに人的被害を拡大させたわけでした。 

昨今の政府・日銀による為替市場への攻撃にも、この律儀さが見えます。 八月四日の円売りドル買い介入は日本時間午前十時きっかりに始まりました。 前回は大震災後の三月十八日でしたが、この時は日本時間午前九時きっかりに始まっています。 正時きっかり攻撃開始ですから、介入が来たとすごく分かりやすいです。 これも日本人の律儀さ、几帳面さということなんでしょうか。 203高地への攻撃に似ていて、日本人のメンタリティーは百年前と変わらず、今にあり続けているのかな、と思った次第です。

もともとは15582 ジャムスプーンと、15572 ピクルスフォークと、15574 バターナイフで、三本セットを構成しておりました。 柄先のイニシャルを入れるところの彫刻はハートシェイプで同じですし、すべて同一メーカーによる1903年の作となっています。 

セットでお求めいただける場合には、三本セットで二万八千円とさせていただきます。

エドワーディアン スターリングシルバー ピクルフォーク




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