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小坂様へ:メールいただき、お返事させていただきましたが、メールがエラーとなって届かないようです。 ちょっとこちらでは、理由が分かりません。 ご連絡いただけますでしょうか。店主

No. 15505 コンパス ペンダントヘッド with スターリングシルバー チェーン
直径 1.6cm、丸留め具を含む縦長 2.35cm、厚み 5.5mm、全体の重さ 7g、シルバーチェーン一周の長さ 49.5cm、一万六千五百円

直径が1.6cmですから、かなり小振りなアンティーク コンパスになります。 ○と△で形は違えど、映画 『依頼人(The Client)』に出てくるコンパスに近いタイプの品であると思います。

磁力はよく保持されていますが、小振りで磁針が短いこのタイプのコンパスではよくあることで、磁針と支柱の間の摩擦が少しあるので、磁針を水平に保って動きやすいように指先でトントンしたりと、ちょっとした世話も必要ですが、これはアンティーク コンパスの楽しみのうちでしょう。

カバーガラスは1ミリほどの厚みがあって、興味深く思います。 かなり厚みのある鉱物性ガラスは、それ自体が現行品では換え難いアンティーク品と言えます。 ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃まで使われていましたが、今ではあまり見かけず、代替が難しい品なのです。 イギリスの時計店などで聞くと、このガラス自体がミネラル(鉱物)と呼ばれています。 

コンパスに合うシルバーチェーンがあったので、取り付けてみました。 らせん状にひねりの効いた多重構造のスターリングシルバー チェーンで、ゴールドギルトされております。 チェーンの留め具部分には、素材のスターリングシルバーを示す「925」刻印があります。

イギリス人は今も昔も野歩き好きで、遠いヴィクトリアの時代からコンパスが利用されてきました。そして今ではアンティークコンパスはコレクターアイテムでもあります。アンティークなコンパスですが、正しい方位を示してくれます。これさえあれば、野歩きで森に入っても道に迷う心配はありません。

方位磁針というとアウトドアのイメージですが、都会の街でも便利です。例えば、ロンドンの地下鉄では乗り換え時にいくつもの通路や階段を行ったり来たりするうちに、自分がどの方角にいるのか分からなくなったりします。そんな時、電車が入ってくる方角や、電車の前後のどちらに乗ったらよいか等、ちょっと知りたい時にも便利です。(ロンドンの地下鉄は日本と違って、駅のホームに隣駅の駅名表示がないので、電車がホームの左右どちらから入ってくるか、すぐには分からないことが多いのです。)首にさげていると中の針がゆらゆら揺れるのも楽しいものです。電車に乗っている時はモーターからの電磁波の影響で針がくるくると回り、子供が不思議がります。

お客様から教えていただいた、いいお話がありましたので、以下でご紹介させていただきます。
『米映画「依頼人(THE CLIENT)」の放送を見たためです。少年がポケットにあった1ドルで女弁護士を雇う話です。それが映画の中で、女性弁護士が「あなたが幸せの道を間違えないように」(こんな感じのセリフでした)と、少年に祖母からもらったというコンパスネックレスをかけてあげるシーンがあったのです。このコンパスネックレス自体は、シルバーの三角形(△)の真ん中に小さいコンパスが付いているだけという地味なデザインだったのですが、昔からそういう意味でコンパスネックレスがあるのかと思ったら、ちょっと気になってしまいました。』

コンパス ペンダントヘッド with スターリングシルバー チェーン





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