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No. 15428 メルセデス・ベンツ 本革 キーリング 
本革部分の長さ 8.3cm、全体の長さ 10.5cm、重さ 28g、最大厚み 6mm、リングの直径 3.0cm、英国南部のエクセター製、一つ 八千円 (五つあります-->三つあります。)

二重構造の本革基盤部分に、厚さ1ミリ強の Mercedes-Benz 金属板が付いたキーリングです。 写真二番目に見えるように、裏面にはイギリス南西部エクセターにあるメルセデス販売会社のディテールが銀文字で記されて、(Exeter)の地名が二箇所に見えています。 おそらく未使用と思われるコンディションのよさです。

エクセターはデボンシャーの州都で、アガサ・クリスティーで有名な海岸保養地 トーキーや、シャーロック・ホームズに登場するダートムーアなど近くになります。 また、英国で一番アンティークな村と思われるクロベリーや、アーサー王伝説の村ティンタジェルも近くです。

古いもの好きという観点からは、自動車の歴史が見渡せるという意味で、メルセデス・ベンツにはとても興味を惹かれます。 世界中にいくつもある自動車メーカーの中で、最古の歴史を誇るのがメルセデスです。 言いかえると、ガソリンエンジンを動力とする自動車を、世界で初めて作ったのがメルセデスなのです。

名探偵ポワロのテレビシリーズなど見ておりますと、ヘイスティングスが車好きということもあって、いろいろとクラシックやレトロな車たちが登場します。 ポワロがきっかけで昔の自動車に関心を持つようになりました。

そして、自動車の歴史を知るのにちょうどいいのがメルセデス、なにしろ125年にわたる自動車の歴史とメルセデスの歴史はぴったり重なっているわけですから。 メルセデスの歴史本を眺めてみたら、以前だったら区別が出来ず、漠然とひとくくりだったクラシックカーやレトロカーについて、十五年から二十年幅ぐらいで年代が分かるようになりました。

世界初のガソリンエンジン自動車は1886年に登場しています。 それ以降わずか十五年ほどの間に、現代につながる自動車の原型がほぼ完成したことが凄いというか、特に興味を惹かれる点です。 写真三番目をご覧いただくと、人類史上ごく初期の自動車の様子が分かります。 

まず右上の写真、左手で腰の辺りに伸びてきている棒状の操縦桿を握っているのが1894年当時のカール・ベンツ、この頃の自動車とは馬車のキャリッジにエンジンを載せた乗り物で、さすがにアンティーク過ぎて、自動車というよりは、歴史遺産と呼ぶにふさわしい感じです。 こんな様子では、自動車とはいえ、たいしたスピードも出なかったことでしょう。

ところが、それからたった十年足らずで左下の最高速度156km/h、90馬力のレーシングカー(1903年)が生まれています。 画期をなしたのが、1902年のメルセデス・シンプレックス35PS。 馬車のキャリッジから現代車のルックスに大きく変貌を遂げました。 馬車とは異なる低い車高、ステアリングはそれまでの棒状から初めて円形ハンドルに、水冷直列4気筒エンジン、フロントエンジン/リアドライブ、ラジエターも現代とほぼ同じ構造です。 そして35PSとあるように、35馬力、最高速度86km/hを達成しています。

ちなみに日本のレトロカーと比較してみると、『トリック』 で阿部寛さん扮する上田教授の愛車パブリカ(1961年)は28馬力程度。 もうひとつ、スバル360(1958年)は16馬力ほどでした。 

二十世紀に入った頃、イギリスで云えばヴィクトリアンが終わってエドワーディアンになった頃、現代につながる自動車の原型が急速に出来上がったのでした。 当時は科学や工業技術の発達が著しい時代であったと言うことでしょう。 そういえば、アインシュタインの相対性理論が出たのは1905年のことになりますし、日本が近代化をかけて戦った日露戦争もこの頃の出来事になります。 

メルセデス・ベンツ 本革 キーリング




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