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No. 15175 「MADE IN ENGLND」 ブラス製 スプリング バランス スケール
両端のフックを含む長さ 16.8cm、重さ 55g、本体部分の長さ 10.4cm、本体直径 1.15cm、上部丸留め金の直径 3.25cm、英国 SALTER社製、一万二千円

ブラス素材でしっかりした雰囲気のスプリング バランス スケールで、本体の円筒上部に「楕円状の縄目に横矢が刺さる」SALTER社のマークが見え、本体裏側には「MADE IN ENGLND」の刻印があります。 アンティークではありますが実用も可能で、目盛りの単位は「g」、 200グラムまで計れます。

知り合いのイギリス人のご家庭で、アンティークのスプリングバランス スケールが飾りとして掛けられているのを見て、なかなかいいなと思い、気に入ったバランス スケールを集めるようになりました。 ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は落ち着きと品があって、英国風を感じさせます。 

この品は 「g = グラム」目盛りで、日本人の私たちには一番すっきり入れるスケールです。 これまでにご紹介した同じSALTER社のバランス スケールは目盛りが「LB=ポンド」だったり、「OZ=オンス」だったり、さらには「NEWTON」という見慣れない単位だったりと、いったいどうなってるのかというのが正直な感想です。 

重さはキログラムやグラムが当たり前の日本人から見ると、イギリスの単位はむちゃくちゃで、食品の重さはポンド表示が普通で、人の体重はストーン、そしてキログラム表示もあるにはあります。 体重がSeven and half Stoneだなんて言われても、さっぱりピンとこないのですが、これは約47kgなのです。 以前にNEWTON単位の計りもご紹介したことがありますが、いろいろな物ごとに重さの単位が違うという思考回路はいったいどういうものなのか、不思議なところです。

SALTER社は1760年にウェスト ブロムウィッチで創業した秤メーカーですが、今日の英国でも依然としてリーディングカンパニーであり続ける240年の歴史を誇るメーカーです。 イギリスにはずいぶんと長い歴史を持つアンティークな会社が結構あって、例えば歴史の勉強で習った東インド会社などは創業1600年、歴史上の存在であるだけでなく、今でも英国で営業している400年の歴史を持つアンティークな会社です。 英国アンティーク情報欄の「20.アフターヌーンティー」の解説記事もご参考まで。

ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt & Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 Brasso液を布につけてブラスを磨くと、ピカピカになります。

「MADE IN ENGLND」 ブラス製 スプリング バランス スケール


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