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No. 15170 エドワーディアン スターリングシルバー サービングスプーン
長さ 19.0cm、重さ 40g、最大横幅 5.0cm、柄の最大幅 2.0cm、柄の最大厚み 2mm強、1911年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、二万七千円

今から百年近く前に作られたスターリングシルバー サービングスプーンです。 ボール部分のカットが優雅で美しく、柄に施された繊細なエングレービングと合わせてエレガントなシルバーウェアに仕上がっています。 この品が作られた1911年は、エドワーディアンの時代が終った直後で第一次大戦が始まる前であることから、デザインや様式的にエドワーディアンと呼んで差し支えない時代の雰囲気を反映した銀器になっているものと思います。

写真三番目のように、裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順に「James Deakin & Sons Ltd」のメーカーズマーク、1911年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークになります。

「James Deakin & Sons Ltd」は1865年にジェームス・ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、事業は順調に発展していきました。 1888年にはロンドン支店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、事業のピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。 メーカーズマークの「JD WD」はJohn & William Deakinのイニシャルになっています。

エドワーディアン スターリングシルバー サービングスプーン



裏面の様子

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