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No. 15079 James Dixon & Son ヴィクトリアン スターリングシルバー バターナイフ
長さ 18.5cm、重さ 46g、ブレード最大幅 2.3cm、柄の最大幅 1.65cm、柄の最大厚み 2.5mm、1896年 シェフィールド、James Dixon & Son作、一万七千円

細身で流麗な流線型フォルムが印象的なヴィクトリアンのスターリングシルバー バターナイフです。 ブレードはゆるやかに湾曲しており、バターナイフの発展過程から考えてみると、古風な構造となっているのも気に入りました。 

そのフォルムからは女性的な優しさを感じさせてくれるヴィクトリアーナではありますが、手にしてみると46グラムとずっしり重たくて、ブレード部分やハンドル部分に銀の厚みを感じます。 持ちはかりがあって、銀の重みが心地よいところは、さすがにヴィクトリアン アンティークといえましょう。

写真二番目に見えるように、ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 柄の裏面に刻印されたホールマークは順に、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1896年のデートレター、そしてJames Dixon & Sonのメーカーズマークです。

James Dixon & Son は1806年創業のシルバースミスで、シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドンに進出しました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました、また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。

家族的な経営で、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 この銀のナイフは今から百十年ほど前の1896年作ですので、James Dixon & Sonがロンドン進出に成功し、ポッシュなシルバースミスとして人気も出て、一番勢いがあった頃の作品と言えます。

James Dixon & Son ヴィクトリアン スターリングシルバー バターナイフ




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