アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 15045 アール・ヌーボー ミントン ヴィクトリアン タイル
縦横の長さ 15.2cm、厚さ 1.0cm、重さ 397g、ヴィクトリアン後期の英国製、Minton Hollins and Co.作、一万三千円

ヴィクトリアン後期にミントンで作られたアール・ヌーボーのレリーフタイルです。 色合いはクリーム系のオフホワイトになります。 写真二番目に見えるように裏面は格子状になっていて、その中に文字が見えます。何と書いてあるかというと、「Minton, Hollins & Co; Patent Tile Works Stoke on Trent 」と読めました。

Stoke on Trentというのは、イギリスでも有名な陶器の街で、私も以前に取材で出かけたことがあります。 ミントンとストーク・オン・トレントの街については、英国アンティーク情報欄にあります13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント と クリスマスのアンティークな見方 もご参考ください。

19世紀後半は、ヴィクトリアンタイルがブームを迎えた時期でした。 ミントンの二代目、ハーバートは新しい技術を取り入れて、飛躍的に増大するタイル需要に応えるとともに、美術的にもタイルを完成の域にまで到達させ、「ヴィクトリアンタイル産業の父」と呼ばれました。 1830年代からタイルを作り始めたミントンが、タイル部門を独立させて Minton Hollins and Co.を立ち上げたのは、日本で言ったら明治維新にあたる1868年のことです。 Minton Hollins のタイルにはアールヌーボーの秀作が多いことで知られています。

ヴィクトリアン初期の装飾タイルは、教会や国会議事堂など限られた建物のデコラティブ建材として使われる程度でした。 しかし次第に広い需要にも応えられるようになって、ヴィクトリアン後期には家庭の暖炉縁辺を飾るオーナメント等にも使われるようになりました。

今日的なアンティーク タイルの使い方ですが、こうしたアンティーク タイルを求めては、自分で木枠を作って嵌め込んで、壁掛け飾りにされている知り合いの方があって、素敵だなと思いました。

アール・ヌーボー ミントン ヴィクトリアン タイル



アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ