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No. 14924 I want to see the dear old home again (2) アンティーク ポストカード(未使用)
横の長さ 8.8cm、縦の長さ 13.9cm、Bamforth & Co Ltd作、Printed in England、1910年代の英国製、八百円

未使用品で切手や消印から製作年を推定することは出来ませんが、1914年から1919年までの第一次大戦中に作られたポストカードで間違いないでしょう。 三枚セットの連作もので (1)と (3)もありますので、順にアップいたします。

下の方には次のようにあります。
I want to see the dear old home again,
The cottage in the little winding lane;
I can see the roses climbing, I hear the sweet bells chiming,
And I'm longing for the old home again.

ビートルズに『The long and winding road』という有名な曲があります。 winding laneも曲がりくねった小道で、同じようなものです。 やはりwinding laneやwinding roadというのは、いかにもイギリス風な景観なのでしょう。 

車で旅をすると思うのですが、イギリスの道は確かに曲がりくねったものが多いです。 フランスに行ってみると、その違いがよく分かります。 田舎の方に行ってみてもフランスは直線道路が多くて、イギリスの道は曲がりくねっている、不思議な差異と思います。

sweet bells chimingとあるのは、教会の鐘が聞こえるということでしょう。 イギリスに住んで旅して、遠くから教会のベルが聞こえてくると、不思議なもので、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」に通じるような、なんだか落ち着いた安らぎを感じるものです。

Bamforth & Co Ltdという英国のカードメーカーが製作したシリーズ物の一枚ですが、テーマは「戦争中だけれども、早く帰りたいなあ。」というもので、当時の世相やイギリスという国のあり方を示すアンティークな資料として、興味深く思いました。

かつての日露戦争や太平洋戦争といった日本の戦争中であったら、厭戦気分を煽るようなこんな品はご法度だったと思います。 根性や精神論で戦争は勝てるものではなくて、何をしても勝つ国は勝つということを示しているようでもあります。

I want to see the dear old home again (2) アンティーク ポストカード(未使用)


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