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No. 14821 ヴィクトリアン シルバープレート ティーストレーナー SOLD
長さ 18.0cm、重さ 35g、茶漉しボール部分の深さ 1.7cm、直径 6.0cm、1890年代の英国製、SOLD

シルバープレートの品ですが、現代では見かけないサイズとデザインで、ヴィクトリアンの雰囲気がよく伝わっている、いかにも英国風なアンティークと感じます。 植物デザインの柄先がクルッと丸まっています。 そして、持ち手サイドの植物デザイン部分は、ハノーべりアン パターンのように、今度は手前にクルッと丸まっています。

柄の裏面にはデザイン登録した番号が刻印されており、その番号からヴィクトリア時代の終わり頃にあたる1890年代に作られたティーストレーナーであることが分かるのも、アンティークとしてポイントになりましょう。

19世紀後半からしばらく、ヴィクトリアンやエドワーディアンのイギリスでは、植物を好む自然主義的傾向が顕著でした。 バルコニーやガーデンファーニチャーに絡まるアイビーが好まれ、稠密かつ精巧なナチュラルデザインとしてファーン(シダ)が好まれました。 あるいはコンサバトリーでの観葉植物や薬草の栽培もガーデニングの延長として流行ったのです。

もともとは王宮庭園であったキューガーデンが、王立植物園として生まれ変わったのはヴィクトリア時代の初め頃でありました。 植物研究施設としてのキューガーデンが、ヴィクトリアンの人たちの植物好みを引っ張ったと言うこともあるでしょう。 写真のティーストレーナーに施された植物文様には、ヴィクトリアンの人たちの植物好きが色濃くは反映されているわけです。

シルバープレート アンティークとの付き合い方について、私なりの考えを申し上げますと、コンディションがまず良好で、細工が素晴らしく、職人さんの心意気が伝わってくる品であれば、シルバープレートの品であっても取り入れていったらよいのではと思います。 その意味で、写真のアンティークはお奨め出来ると考えております。

シルバープレートウェアの見方について詳しくは、英国アンティーク情報欄にあります 「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の解説記事もご参考ください。

ヴィクトリアン シルバープレート ティーストレーナー



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