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No. 14751 スターリングシルバー ケース
縦の長さ 8.4cm、横の長さ 8.0cm、厚み 1.35cm、重さ 117g、1926年 チェスター アセイオフィス、一万七千円

開くと内側には写真三番目のように、ゴールドギルトが施されています。 117グラムと持ちはかりがあって、かなり重厚なシルバーケースです。

エングレービングは直線的な幾何学模様ですが、三本一組になった細かいジグザクの波模様が彫られていて、隣の組と位相をずらして彫ることによって、全体としてみると市松模様のようになっています。 市松模様というと歌舞伎役者のようで変かも知れませんが、英国風な市松模様と思ってください。 もっと適当な表現がありました。 日本の市松模様は、チェス盤のようなので、イギリスではチェッカーと言いました。 

写真三番目で見て内側右サイドには四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、チェスターアセイオフィスのシティーアーム、そして1926年のデートレターになります。 内側左サイドにもスターリングシルバーを示すライオンパサントと、1926年のデートレターの刻印があります。 

チェスター シルバーというのも希少価値があってポイントとなりましょう。 英国各地のアセイオフィスで検定を受けたスターリングシルバーのおそらく9割以上は、ロンドン、シェフィールド、バーミンガムのいずれかの品で、チェスターは数が少ないのです。 このシルバーケースからはチェスター アセイオフィスのシティーマークがくっきりと読み取れますが、チェスターのマークは「Three Wheat Sheaves(三つの麦束)」と呼ばれます。 このホールマークは1686年から使われてきましたが、1962年にチェスターアセイオフィスが閉鎖となったので、今はもうありません。

ウィート シーフ(麦束)とは、豊穣、生産力(Fecundity)、肥沃さ(Fertility)のシンボルで、英国ではラッキーモチーフとして好まれる縁起物になります。



裏面の様子



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